無料で受けられるリスキリング講座を紹介します。
リスキリングは国が推進している取り組みでもあるため、無料の講座が充実しています。
弊社でもリスキリングとは何か?リスキリングの重要性について簡単に解説した動画を無料でプレゼントしておりますのでリスキリングについて知りたい方はこちらの動画も参考になさって見てください。
無料講座のほかにもリスキリングに使える補助金・助成金などを紹介しますので、ぜひリスキリングに取り組んでください。
リスキリングは無料でも学べる?
リスキリングには講座の数が沢山あり、有料もあれば無料もあります。
ただしやはり有料の講座と比べると無料講座は少ないです。
なかには一部有料とされているリスキリング講座もあります。
内容においては無料だからといって内容が薄いということはありません。無料でも十分タメになる内容を学べます。
企業におけるリスキングのメリットやデメリット、リスキングを進める手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
無料のリスキリングを選ぶポイント
無料のリスキリング講座もいくつもあるので、そのなかからどのようなポイントで選ぶべきかを解説します。
どのような講座が良いか悩んだ際には以下のポイントを意識してみましょう。
- 講座の提供形態
- リスキリングの内容
上記の2つを軸に講座を選んでいけば間違いない講座を選べるでしょう。
講座の提供形態
リスキリングの講座はさまざまな形態があるので、目的やライフスタイルに応じて選ぶことが重要です。
主な形は以下の3つになります。
- 通学型
- 通信添削型
- オンライン型
とくに人気が高いのはオンライン型です。
オンライン型だけでもZoomを使ったライブ授業と好きなときに動画を見られるeラーニング形式があるので、自身の学びやすい方を選べます。
リスキリングの内容
リスキリングの際に重要なのは、何を学びたいかを絞り込むことです。とかくITについてのスキルを磨きたいと希望される企業や、個人も多くいる中でその主目的は何か?ということを忘れてはいけません。
リスキリングしたい真の目的や内容は『業務効率化をしたい』ということではないでしょうか?
ITを導入して業務効率化したい。デジタルマーケティングを習得して外部への人材不足を解消したいなどリスキリングの先に見込める主目的をはっきりと持ちましょう。
その上で現在リスキリングで学べる内容は主に5つあります。
- 基礎ITスキル
- デジタルマーケティング
- プログラミング
- ブロックチェーン
- データサイエンス
これだけの数があるため、何を学ぼうか悩んでしまう人もいるでしょう。
もし迷った場合は、企業で多く求められるIT・DX関連から学んでいくと良いです。
ただし何から学ぶべきという正解はありませんので、自分のペースに合わせて学びたいものから順に選んでいくのも良いでしょう。
会社でリスキリングを進めるにあたってまずは環境の整備ができていなかったり、そもそも人手不足により社員に学ぶ余裕がないという会社様が多くいらっしゃいます。いかに効率よく環境の整備を行い更なる増収増益を見越した取り組みをしていく必要があります。
弊社のコンサルティング業務ではこれらの環境整備のサポートも行っておりますので環境整備に問題を抱えていらっしゃる企業様は是非一度無料相談をされて見ませんか?相談はお気軽にこちらからお問い合わせください
無料でリスキリングできるおすすめサイト
無料でリスキリングできるサイトはいくつもあるので、まずは気軽に始めてみましょう。
以下では無料でリスキリングできるサイトを7つ紹介します。
- マナビDX
- gaccco
- UTokyo OpenCourseWare
- 総務省統計局 データサイエンス・オンライン講座
- Grow With Google
- 東京リカレントナビ
- Udemy
それぞれの特徴について解説しますので、まずは一度試してみてください。
マナビDX
マナビDXは、経済産業省が運営するデジタル知識のリスキリングを支援するポータルサイトです。
サイト自体で無料でリスキリングできるわけではありませんが、ITパスポートや情報セキュリティマネジメントなど、学びたい内容で講座を絞り込むことができます。
一部無料の講座を絞り込んでの検索もできるので、無料のリスキリングを探す際にも役立ちます。
また、IT業界の用語や対話型AIの基礎知識など、基礎的な講座も充実しています。さらに、リスキリングの目標設定や必要な技術、講座内容などを導くステップも用意されており、具体的な学びの内容を見つけるのに役立ちます。
gacco
gaccoはNTTドコモグループが運営する講座で、無料でリスキリングできます。
講座内容は大学や企業が提供しているので、とても専門性が高いです。
講座ジャンルが幅広いのも特徴。
実践的なデータサイエンスの講座もあれば、現代アート・心理学・日常的なインターネットセキュリティなど、様々な講座があります。
なかには数週間の長期的なカリキュラムが組まれているものもあるので、本格的に学べます。
UTokyo OpenCourseWare
UTokyo OpenCourseWareは、東京大学の正規講義の講義資料や映像を無料で閲覧できます。
文系や理系を問わず幅広い講座が提供されており、動画だけでなく講義で使用された資料もPDFで確認できます。
さらに、人気やアクセス数の高い講座が分かりやすく表示されており、学習したい内容が絞り込めていない人でも興味を持てる講座を見つけやすいです。
専門性の高い内容の講座を無料で体験したい人にとって価値のあるサイトですので一度訪れてみてください。
総務省統計局 データサイエンス・オンライン講座
総務省統計局でもリスキリング講座を用意しています。
本講座はデータサイエンス力の高い人材育成を目的とした講座です。
計学・データ分析の基礎知識・実践的な分析手法までを無料で学べます。
さらに、統計オープンデータを活用したデータ分析方法を学べるため、スキル習得後に即戦力として活躍できるでしょう。
Grow With Google
「Grow With Google」は、Googleがこれまで行ってきた検索技術などで培ったノウハウを生かしたデジタルスキルトレーニングを提供するプロジェクトです。
主なテーマは「オンラインマーケティング・Web解析・AI・働き方改革・インターネットセキュリティ」などです。
有料のものもありますが、無料で学べる範囲もありますので、デジタルスキルを高めたい人はぜひ学んでみることをおすすめします。
東京リカレントナビ
「東京リカレントナビ」は、東京都が運営するポータルサイトです。
社会人向けの学び直しを目的としており、無料または有料で講座を提供しています。
テーマは「先端IT技術・ビジネススキル・語学・工学・医療福祉・自然科学」など多岐にわたります。
大学の名誉教授などが講師として起用されており、専門性の高い講師から質の高い学習を受けることができます。
Udemy
「Udemy」は世界で5,000万人以上が学ぶオンライン学習プラットフォームです。
「IT技術・ビジネススキル・デザイン・財務会計・マーケティング」など幅広いテーマの講座が提供されています。
外国人の講師も多いのでグローバルな視点や国外ならではの活用方法を学びたい方にもおすすめです。
ただし無料講座の数は限られています。十分なスキルを得るなら有料講座も検討しましょう。
無料リスキリングとして話題となった講座
無料のリスキリングとして話題になった2つの講座があります。
大きな話題となり各ニュースサイトでも取り上げられたので、その影響からリスキリングを知った人もいるのではないでしょうか。
話題となったのは以下の2つです。
- 就業支援付きの無料リスキリング
- 日本リスキリングコンソーシアム
以下でそれぞれの特徴や話題となった要因について解説します。
就業支援付きの無料リスキリング
無料のリスキリングでとくに大きな話題となったのが就業支援付きの無料リスキリング講座です。
名前のとおりリスキリング講座を受けられるだけではなく、本人の希望があれば正社員として就職できるように教育・訓練をしてくれる講座として話題になりました。
参加者は計4回の集合講座のほか、約40時間のEラーニングとオンラインでのキャリアカウンセリングを受けます。
そのうえで、希望すれば就業支援も受けられるのです。
本講座は2024年夏にも参加者を募集する予定です。
日本リスキリングコンソーシアム
日本リスキリングコンソーシアムでは、大手企業が提供するトレーニングプログラムを無料でリスキリングできるプラットフォームです。
GoogleやMicrosoftなど、60以上の企業・団体のトレーニングプログラムを受けられます。
無料と有料に分かれていますが、無料だけでもプログラムが充実しており、たとえば以下のような内容があります。
- Yahoo「社会情勢とトレンドから探るデータ活用成功への道筋」
- 一般社団法人日本ディープラーニング協会「AI for everyone(すべての人のためのAIリテラシー講座)」
とくにGooleが提供している無料プログラムは多いです。
デジタルスキルの初歩的な内容であれば網羅されているので、まずは日本リスキリングコンソーシアムから始めてみると良いでしょう。
リスキリング講座に補助金・助成金も活用できる
リスキリング講座には、補助金や助成金も活用できます。
なぜなら日本政府が企業や個人のリスキリングを積極的に後押しする方針を打ち出しているからです。
2022年には「5年間で1兆円を投資する」と表明しました。
以下でリスキリングに使える補助金・助成金を紹介しますので「無料では自分の学びたいプログラムがない」という方はぜひ活用してください。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
キャリアアップ支援事業は、「専門家へのキャリア相談・リスキリング講座の受講・それらを踏まえた転職相談・職業紹介」までを実施する事業者に対して補助を行います。
リスキリングやキャリアアップを考えている個人に対しては、事業者が実施するキャリア相談や転職相談・職業紹介を無料で受けられます。
リスキリング講座の対象は「ウェブデザイン・動画制作・プログラミング」です。
補助内容は、以下の2つです。
- 講座の受講費用の2分の1相当額(上限40万円)の助成
- リスキリングを経て実際に転職し、1年間継続的に転職先に就業している場合は、講座の受講費用の5分の1相当額(上限16万円)が追加で助成
高等教育機関における共同講座創造支援事業
共同講座創造支援事業では、企業がデジタル・グリーン分野の高度人材を育成するため、大学や高等専門学校などで共同講座を運営する費用について3000万円を上限に費用の一部を補助する事業です。
対象は「データサイエンス講座・工作機械業界に関する講座」などです。
時期により対象プログラムは変動する可能性があるので、事業の公式ホームページで確認しておきましょう。
教育訓練給付金
教育訓練給付金は厚生労働省が行っているリスキリング支援です。
資格取得のための講座・大学・大学院などを受講、修了した場合に費用の一部が国から支給されます。
会社員・パート・アルバイトまで利用でき、支給額の最高上限は20万円です。
対象は幅広いですが、リスキリングを始める際には自身が支給対象になるか必ず確認しておきましょう。
人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、事業主が雇用する労働者に対して、職務に関連した知識やスキルを習得させるための職業訓練を実施した場合に訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。
コースは以下の7通りあります。
コース名 | 内容 |
---|---|
人材育成支援コース | 職務に関連した知識・技能を習得させるための訓練、厚生労働大臣の認定を受けたOJT付き訓練、非正規雇用労働者を対象とした正社員化を目指す訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成 |
教育訓練休暇等付与コース | 有給教育訓練等制度を導入し、労働者が当該休暇を取得し、訓練を受けた場合に助成 |
人への投資促進コース | デジタル人材・高度人材を育成する訓練、労働者が自発的に行う訓練、定額制訓練(サブスクリプション型)等を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成 |
事業展開等リスキリング支援コース | 新規事業の立ち上げなどの事業展開等に伴い、新たな分野で必要となる知識及び技能を習得させるための訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成 |
建設労働者認定訓練コース | 認定職業訓練または指導員訓練のうち建設関連の訓練を実施した場合の訓練経費の一部や、建設労働者に有給で認定訓練を受講させた場合の訓練期間中の賃金の一部を助成 |
建設労働者技能実習コース | 雇用する建設労働者に技能向上のための実習を有給で受講させた場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成 |
障害者職業能力開発コース | 障害者の職業に必要な能力を開発、向上させるため、一定の教育訓練を継続的に実施する施設の設置・運営を行う場合に、その費用を一部助成 |
主な受給要件については厚生労働省のホームページに詳しく記載されてあるので、確認をしておきましょう。
特定求職者雇用開発助成金
高齢者や障害者などの就職困難者をハローワークの紹介により雇い入れて人材育成に取り組む事業者に、助成金を支給する制度です。
さらに、未経験の就職困難者に対して人材開発支援助成金による人材育成、賃上げをした場合には、通常の特定求職者雇用開発助成金の1.5倍にあたる最大360万円の助成金が支給されます。
具体的な支給要件は厚生労働省のホームページに記載されていますので、確認しておきましょう。
特定求職者雇用開発助成金(成長分野等人材確保・育成コース) |厚生労働省
公的職業訓練のデジタル分野の重点化によるデジタル推進人材の育成
公共職業訓練や求職者支援訓練を実施する民間の機関に対して、WEBデザインやITなどのデジタル分野の資格取得を目指す訓練コースの委託費などを増額して、デジタル推進人材の育成をめざす事業です。
一定の条件を満たせばデジタル分野の訓練コースの受講者に対しても、職業訓練受講給付金として月10万円が支給されます。
詳細は「公的職業訓練のデジタル分野の重点化によるデジタル推進人材の育成」をご確認ください。
リスキング支援制度については、以下の記事でも詳しく解説していますので、こちらも合わせて参考にしてください。
まとめ|無料で受けられるリスキリングを活用しましょう
今回紹介したように、無料のリスキリングがいくつもあるのでぜひ活用しましょう。
リスキリングを活用していけば個々のスキルが育って会社の組織としても強くなります。
ただしせっかく受けるのであれば個々それぞれではなく会社の研修として取り入れてみても良いかもしれません。
組織でリスキリングを受けることでチーム力の強化にもつながりますので、ぜひ今回紹介したリスキリング講座を参考に積極的に活用してください。
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